遊戯王とは
日本発で世界展開しているカードゲームです。

公式のカードデータベースには、言語の切り替え機能が付いているので、色々切り替えて遊べます。
『デーモンの召喚』とは

『デーモンの召喚』は1999年に初めて発売されたカードで、当時のアニメ『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』にも登場します。
『デーモンの召喚』は、モンスターの名前です。だからデュエル(=対戦)中、
「俺は手札から、デーモンの召喚を召喚する!」
と宣言する必要があります。なんか変ですよね?
英語版の『デーモンの召喚』
こちらが英語版です。

名前が『Summoned Skull』(召喚されし髑髏💀)
英語ではこの人は悪魔ではなく髑髏なのですね、まぁなるほど。
しかし今度は英語で遊戯王をやろうとすると問題が起きます。
「From my hand, I summon Summoned Skull!」
「手札から、俺はデーモンの召喚を召喚する!」
summonという動詞を2回連続で言っており、日本語の「召喚を召喚する」現象が起きています。
「召喚」ということばをモンスター名にする限り、遊戯王というゲームの構造的にこういった問題はつきまといます。
デーモンの〇〇
『デーモンの召喚』には続編があって、パワーアップしたカードが存在します。
デーモンの降臨
『デーモンの召喚』から28年後!2018年にパワーアップしたカードが発売されました。

『デーモンの降臨』というカードです。
「俺は手札からデーモンの降臨を召喚する!」ならなんか日本語的にはマシな気がします。
では英語はというと、

『Archfiend’s Awakening』です。一気に難しい英語になりました。
『大悪魔の覚醒』とでも訳しておきましょう。
青いモンスターカードは儀式モンスターと言って、儀式によって眠っていた悪魔が目を覚ますというネーミングも良いと思います。

デーモンの顕現
2018年にもう1枚カードが発売されました。

デーモンの顕現です。
英語では

『Archfiend’s Manifestation』です。
Manifestationには「(霊の)出現」という用法があるので(『ジーニアス英和辞典第6版』manifestation)、
『大悪魔の出現』よりは類語を使って『大悪魔の顕現』の方がよさそうです。
そもそもskullじゃなくてさ・・・
初期の遊戯王は、英訳が雑という噂があります。今回も日本語で『デーモンの〇〇』で統一されていました。
①デーモンの召喚
②デーモンの降臨
③デーモンの顕現
だったら英語の最初のskullで統一すれば良いのに、
①Summoned Skull
②Archfiend’s Awakening
③Archfiend’s Manifestation
と、最初だけskull髑髏です。
おそらくカードゲームの運営が、当初適当にskullとかで訳していたカードの進化系をつくることになり、skullのままだとダサいので英語版は慌ててArchfiend’s〇〇に変更したのでしょう。
カード名とポリコレ
またdemonだと宗教感が出てしまうので、それを避けて宗教っぽさが無いFiendを採用したと考えられます。
遊戯王ってそういうのが時々あって、『死者蘇生』というカードが、日本だと十字架が使われていますが、

海外版だと謎のオブジェになっています。

他に有名なものだと、『ブラック・マジシャン』というカードがありますが、

海外だと、

『ダーク・マジシャン』になっています。
いやいや、黒魔術を使う魔術師だから『ブラックマジシャン』なのであり、肌の色とかのことでは無いのだけどッ!
このように、遊戯王に出てくる異能力者たちもポリコレに気を遣っているのです・・・。