【超ていねい解説シリーズ】英検2級の解き方【2022-2大問1(11)】

2級
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題材

今回は、この問題を解きます。

解説~カッコの前まで

Sarah

まず最初の単語、Sarahとは何でしょう?

人の名前ですね!「サラさん」が主語です。



has been

has beenとは文法用語で何と言ったでしょう?

現在完了形ですね!

have(現在形)+been(過去分詞形)=現在完了形です。

現在完了形なので動詞の状態が今も続いています。

じゃあどんな状態が続いているのか、続きを読みましょう。

been told to

過去分詞が入り込んでややこしいので、現在形に書き直すと、

be told toになります。

では、be(be動詞)+told(過去分詞)は文法では何態だったでしょう?

受動態ですね!

では、「人 be told to」を受動態から能動態(受動態じゃない普通の形)にもどしてください。

tell toですね!

「人」が目的語になっています。

tell 人 to

tellは普段は「話す」という意味ですが、SVO to doという文型の時は「命じる」という意味になります。

『ジーニアス英和辞典第6版』tell

tellのような基本的な単語には意味がたくさんあります。少しずつ覚えましょう。

ここまでのまとめ

Sarah has been told to ( ) running

「サラは走ることを(   )するよう言われている」という意味です。

ちなみに、この文をthe doctorを主語にして、能動態にすると

The doctor has told Sarah to ( )

という形になりますね。

解説~カッコの後ろ

問題文を再掲します。

until

until「までずっと

by「まで

です。untilとbyは区別して覚えましょう。

her foot is better

このherは誰ですか?

Sarahさんですね。

では、her foot is better「彼女の足が良くなる」のは現在ですか?未来ですか?

未来です!

「時・条件の副詞節では未来のことでも現在形」という言葉を呪文のように唱えてください。(参考『真・英文法大全』p154)文法問題でも狙われます。

さて、サラさんの足は今は良い?悪い?

今はまだ足が悪いのです。このことを読み取りましょう。

サラさんは、今は足が悪いので、足が良くなるまでずっと何かをするように言われているのです。

ここまでのまとめ

「サラは、足が良くなるまでの間ずっと、走ることを(   )するよう言われている。」

【補足】better

ところでbetterというのは比較級です。では原級と最上級は何でしょうか?

原級 →?
比較級→better
最上級→?

正解は、

原級good
比較級better
最上級best

でした。

解説~最後

問題文を再掲します。

otherwise

otherwiseは「さもないと(≒if not)」と暗記しましょう。

こういう、文の方向性を決める単語をディスコースマーカーと言って、覚えておくと英文の理解がラクになります。

might

mightはmayの過去形ですが、意味は過去ではなく現在~未来です!

過去形にすることで、より控えめな表現にしているだけです。

she might make her injury worse

she might make her injury worseにSVOCを付けてください。SVOC全部使います!

答えは次のとおり。

makeは「作る」という意味ですが、SVOCの形で「OをCにする」の意味があります。

『ジーニアス英和辞典第6版』make

「彼女は彼女のケガをより悪化させる恐れがある」が和訳です。

she, herは誰?

ここで確認ですが、

she might make her injury worse

このsheherは誰でしょう?

冒頭のSarahさんですね!

worse

worseは比較級です。では原級と最上級は何でしょう?

原級 →?
比較級→worse
最上級→?

正解は

原級 →bad
比較級→worse
最上級→worst

でした。

問題文のまとめ

「サラは、足が良くなるまでの間ずっと、走ることを(   )するように言われている。さもないと足のケガを悪化させるかもしれない。」

といった和訳になります。

選択肢の検討

それでは選択肢を見ていきましょう。

番号を振ってありますが、これは『英検2級 出る順パス単 5訂版』に出ている単語です。受験前に覚えましょう。意味を知らないと選択肢を切れません。

以下、各選択肢の語義は『パス単』から採用しています。

1 read through

「通読する」

これは単語帳には載っていませんが、そのまま理解できる単語です。
「?走ることを通読する」では意味が通らないので切りましょう。

2 refrain from

「~するのを慎む」

「走ることを慎む」なら意味が通りますので、この選択肢はキープします。たしかに、走らなければ足のケガも快方に向かいそうです。

3 reflect on

「熟考する」

よく考える、という意味です。

「走ることを熟考する」で足のケガが良くなるとは考えにくいので、この選択肢は切りましょう。

4 refer to

「~に言及する」

「走ることに言及する」では足のケガが良くなるとか考えにくいので、この選択肢も切りましょう。

正解

よって、正解は2「refrain from」です。

「サラは足のケガが良くなるまで、走ることを慎むよう言われている。さもないとケガを悪化させるかもしれない。」

お疲れ様でした^^

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