フランス語にはyou(あなた)が2つある!【ゆるフラ4-4】

フランス語
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題材

【例文4】
Passez-moi le sel, s’il vous plaît.


【発音】
/pɑ-se mwa lə sɛl sil vu plɛ/
/パセ モワ ル セル スィル ヴ プレ/
「塩を取ってください。」

英語だと
Pass me the salt, please.
と簡単ですがフランス語だと、ややこしいことになります。

目的語の語順

英語の場合

直接目的語は「~を」と訳せるやつです。
間接目的語は「~に」と訳せるやつです。

英語では、

You pass the salt to me.
「あなたは塩を私に取ってくれる。」
(SVOtoOの構文)

となって、

You pass me the salt.
「あなたは私に塩を取ってくれる。」
(SVOOの構文)

と変形することができます。ちょっとニュアンス※は違いますが、「SVOtoO」と「SVOO」は同じ意味です。

ニュアンスについては、『Evergreen』P41「何を伝えたいのかで使い分ける」、同p269「英語の情報構造」を読んでみてください。

それも面倒くさい場合は、英会話の先生に教わるのが一番です!↓

フランス語の場合

英仏を並べてみましょう。

【仏】Vous passez le sel à moi.
【英】You pass the salt to me.
「あなたは塩を私に取ってくれる。」

ここまでは仏英同じです。しかし・・・

【仏】Vous me passez le sel.
【英】You passes me the salt.
「あなたは私に塩を取ってくれる。」

なんと、フランス語では動詞の前目的語が来ます。

フランス語で”I love you.”は”je t‘aime”/ジュテーム/ですよね?これも目的語動詞の前に来た例です。英語では信じられない語順ですよね。これが英語以外を学ぶ醍醐味です。

さらに、命令文にすると、動詞と目的語をハイフン(-)でくっつけて順番をひっくり返して、

【仏】Passez-moi le sel.
【英】Pass me the salt.
「塩を取って(ください)。」

となり、一周まわって英語と同じ語順になります。

ちなみにフランス語で「私を愛して!」は”Aime-moi!”/エム モワ/です。

説明を簡単にするために色々すっ飛ばしたのですが、本当はフランス語文法の難し~い部分です。しっかり確認したい場合はビデオ講座の「文法解説編」をご覧ください↓

命令形の種類

2つのyou

英語のyouに相当する単語が、フランス語には2つあります。

①tu /ty テュ/「キミ」←タメ口・親しい
②vous /vu ヴ/「あなた」←敬語・初対面など

さらに、主語によって動詞の形も変化します。

Tu me passes le sel.
Vous me passez le sel.

命令形にすると、

Passe-moi le sel, s’il te plaît.
/パス※ モワ ル セル スィル トゥ※ プレ/
「塩取ってちょーだい。」

Passez-moi le sel, s’il vous plaît.
「塩を取ってください。」

と、丁寧さが変わります。

※tuの命令文の場合は-sが脱落する。
※親しい場合は「スィル  プレ」ではなく「スィル トゥ プレ」。

人称代名詞(Iとかyouとか)はフランス語に独特なもの(je, tu, il, elle, nous, vous… )がありますので、やはり詳しくはビデオ講座の「文法解説編」をご覧ください↓



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