(『DUO3.0』)
今回は例文の後半を見ます。
Always
Always/ˈɑːlweɪz/(アールウェイズ)
「いつも」という意味の副詞です。副詞なのでいつもalwaysという形を使います。*alwayなどとはしません。
副詞にはいろいろ種類がありますが、alwaysは頻度を表す副詞で、仲間にはsometimesやnotなどがあります。(参考『真・英文法大全』p389)
副詞でも語順は重要です。
【頻度の副詞:基本の語順】
①一般動詞の前に置く。
②be動詞の後に置く。
③命令文では文頭に置く。
【例】
(『ジーニアス英和辞典第6版』always)
(英辞郎on the WEB)
副詞の置き方は他にもありますが、それも追々解説します。
maintain
maintain/meɪnˈteɪn/メインテイン
「維持する」という意味の他動詞です。名詞形のmaintenanceは「メンテナンス」と日本語になっているので馴染みがありますね。ただし発音は/ˈmeɪntənəns/メインテナンスなので気を付けましょう。
positive↔negative
positive/ˈpɑːzətɪv/パーザティブ
「積極的な、前向きな」
↕
negative/ˈnegətɪv/ネガティブ
「悲観的な、消極的な」
positiveとnegativeは対義語ですので、サクッとセットで覚えましょう。
attitude
attitude/ˈætəˌtuːd/アタトゥードゥ
「(...に対する)態度」
「…に対する」と言いたい時、前置詞はtoまたはtowardまたはaboutです。セットで覚えましょう。
【発音注意】toward
/tɔːɚd/トードゥ
と発音されることが多いのでリスニングの時は気を付けましょう。
自分で発音するときは、
/təˈwɔːɚd/トゥウォードゥ
でも構いません。ただし、トゥワードゥではありません。
【例】
じゃあtoとtowardとaboutのどれを使えば良いのかですが、強いて言うならtowardをおすすめします。下記のデータを見るとtowardの頻度が高いです。
『英辞郎 on the WEB』でも、『The Corpus of Contemporary American English』でも、頻度はtoward>to>aboutの順になっています。
また『ジーニアス英和辞典第6版』にも同じ順番で掲載されています。
おすすめは attitude toward の組み合わせ!
翻訳
直訳は「人生に対する悲観的な見方を手放しなさい。常に前向きな態度を維持しなさい。」です。試験などであればこれくらいの訳が無難でしょう。
一方で、DUO3.0の翻訳は、
となっています。命令文が2つあるので、前半を「~捨てて、」と完結させず、後半につなげています。
また、後半は「~続けよう」という形で終わっています。
基本的に英語の命令文は「~しなさい」という強い口調を表します。しかし、「相手にとって好ましいこと」の命令であれば、語気がやわらぎます。
おいしいアップルパイを食べること(=相手にとって好ましいこと)の命令文なので、「~しなさい」という強い形ではなく「~しなよ!」と語気をやわらげて訳されています。
今回の「~しよう」の形は「意思」から転じて「誘い/勧誘」などを表します。
【誘い/勧誘】
・自分がすることを相手にもするよう促す形
・普通体は意思形「~しよう」
(参考『日本語教育文法講義ノート』p138)
「誘い/勧誘」にすることで、文法上の命令形「~しろ」より語気が和らいでいます。
試験であれば、「英語の命令文」は「日本語の命令形」で訳すのをおすすめします。下手に勧誘の表現を使うと、採点者に「命令文に対して勧誘を使っている」と思われてバツになる可能性があります。
一方で、自然な翻訳を目指すのであれば、「日本語の誘い/勧誘」の形を選択するのも良いでしょう。