フランス語でthere is~を言おう!【ゆるフラ4-2】

フランス語
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題材

この例文を使います。

【4-2】
Il y a un ordinateur sur le bureau.
/i-lja œ̃ ɔr-di-na-tœːr syr lə by-ro/
/イリヤ アノルディナトゥール スュル ル ビュロ/
(『仏検3・4級必須単語集』白水社)

il y a /イリヤ/

フランス語の「il y a」 は、ちょうど英語の「there is ~ / there are ~」と同じで、「~がある」という意味です。

「il y a」ごと丸暗記してください。辞書にも「il y a」のフレーズとして載っています。(『プチ・ロワイヤル仏和辞典第5版』)

覚えなくていいですが細かく言うと、
il /イル/は英語のitみたいな単語
y /イ/は場所に代わる代名詞
aはavoirの三人称単数形

さらに「il y a」の後ろに続くのは単数でも複数でも良いので、英語の「there is」と「there are」を兼任できます。

Il y a un chat sur le bureau.
/イリヤ アン シャ スュル ル ビュロ/
「机の上に猫(一匹)がいる。」

Il y a des chats sur le bureau.
/イリヤ デ シャ スュル ル ビュロ/
「机の上に猫(複数)がいる。」

さらに、il y aの後には不定冠詞が付いた名詞が来るのも英語のthere isと似ていて、新情報を提示する表現です。(『Evergreen』p43、『プチ・ロワイヤル仏和辞典第5版』il y a)

un /アン/

フランス語の不定冠詞(英語のa的なもの)には3種類あります。

男性単数 un/œ̃ アン/
女性単数 une/yn ユヌ/
複数   des/de デ/

複数形の不定冠詞があるのが英語と異なる部分です。

【英語】a cat
【仏語】un chat /アン シャ/

【英語】cats
【仏語】des chats /デ シャ/

定冠詞・不定冠詞はさらっと流しますので、
詳しく知りたい場合はこちら↓の文法解説編を見てください。

ordinateur /オルディナトゥール/

un ordinateurは「パソコン」のことで、もともとは英語のcomputerです。日本語では素直に「コンピューター」と言っていますよね。

ではなぜフランス語では素直にcomputerと言わないのかというと、フランス語はプライドが高くて英語を使うのがイヤなので頑張って新しい単語を作った、みたいな説があります。(『ラテン語の世界』中公新書 kindle版p18)

sur /スュル/

surは英語のonとかoverみたいな前置詞です。

「シュールだなぁ~」という時の「シュール」とsurは関係があって、フランス語のsurréalisme/スュルレアリスム/が「シュール」の語源です。

sur-が「超える(over)」のような意味を持ち、日本語では「超現実主義」とか呼ばれてます(『三省堂国語辞典第八版』シュールレアリスム)

le /ル/

leは定冠詞(英語だとthe)で、やはり3種類あります。

男性単数 le /lə ル/
女性単数 la /la ラ/
複数   les /le レ/

これも詳しくは文法解説編↓を見て下さい。

bureau /ビュロ/

フランス語ではbureauは基本的に「机 (英語のdesk)」の意味で、「事務室、オフィス」の意味も持っている感じです。

なお、英語のbureau/ˈbjʊɚ̯.oʊ ビュアロウ/はフランス語からの借用ですが、もはや「机」の意味は無くて「事務所」という意味だけで使います。

英語でbureaucrat/ˈbjʊɚ̯.oʊˌkræt ビュアロウクラットゥ/「官僚」という単語も覚えておきましょう。

ordinateurの件のようにフランス語は英語に抵抗していますが、英語にはフランス語が沢山あります。フランス語でbureau「机」などごく簡単な単語を覚えれば、英語の「官僚」といった難し~い単語を覚えることができます。

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