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“Tell me about it”「それな!」の意味もある
“Tell me about it.”は、「それについて私に教えてください。」という文字通りの意味もあります。
しかし、決まり文句で「それな!」とか「わかってるよ!」という意味も持っています。
決まり文句の”Tell me about it”は、実は辞書にも載っています。
Téll me abòut it.
⦅略式⦆(相手と同じよくないことを経験し, 理解を示して)まったくだよ, その通りだ
《◆You don’t have to tell me about it. の省略表現》.
“There’s no way you can get past the guards from here.”
「ここから出て看守のところを通りぬけるなんて不可能だよ」
“Tell me about it.”
「そんなことわかっているよ」
(『ジーニアス英和辞典第6版』tell)
⦅略式⦆とありますので、くだけた言い方です。私たち英語学習者は進んで使う必要はありませんが、ネイティブスピーカーが”Tell me about it.”と言ったときは、文字通りの意味なのか、決まり文句の意味なのか注意する必要があります。
見わけ方①文脈
辞書にもあるとおり、「よくないこと」に対して”Tell me about it.”と言われた場合は「それな!」の意味の可能性があります。
A:I really don’t like how Mike laughs like I am an idiot.
(マイクがいつもバカにしたように笑うのってすごく嫌なんだけど。)←よくないこと
B:Tell me about it!
(わかるわかる〜。それな、本当に!)
(『Native camp.Blog』より)
A:I think there have been too many tests lately.
(最近テストが多すぎるよね?)←よくないこと
B:Tell me about it!
(本当にそうだよね!)
(『Native camp.Blog』より)
このように、「よくないこと」を受ける場合の”Tell me about it.”には気を付けましょう。

見分け方②イントネーション
普段は意識しないかもしれませんが、英語のイントネーションには様々な型があります。

命令文で使われるのは「低下降調」「高下降調」です(『英語音声学』p444)
♪”Tell me about it.”低下降調→高下降調
英語の声の高さには3段階あると思ってください。
「低下降調」とは、中くらいから下に向けて下がるイントネーションです。
そんなにテンションを上げない普通の命令文は命令文は「低下降調」です。

一方で、テンション高めに「やれ!」みたいに語気を強めたい場合は、一番上から始めます。これが「高下降調」です。

そこで「それな!」の意味のTell me about itですが、「それな!」「わかる~!」など、ある程度テンションを上げて同調する場合に用いるのでした。
よって「それな!」の意味の場合、高いところから言い始める「高下降調」で言われる可能性が高いです。
テンション高めに”Tell me about it.”と言われたら、「それな!」の意味である可能性を考えましょう。
ネイティブの先生も高下降調で発音いるので、
ご参考までに↓
How to pronounce tell me about it in English(Youtube)
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