【英語】let go of~ は抽象的なモノも手放せる【DUO3.0-3-1】

英語の解説

(『DUO3.0』)
今回は例文の前半を解説します。

let go of…/let … go

熟語は丸暗記

まず結論ですが、熟語なので丸暗記です、残念!

熟語とは、単語を組み合わせて新しい意味をなすワザです。

①let「~させる」
②go「行く」
③of「~の」

①②③が融合すると

④let go of…「…を離す」

という新たな意味が爆誕します。

つまり①②③に加えて④まで全部を覚える必要があります😭

砂を手放すの図

アナと雪の女王

let go of…はlet … goのように、あいだに目的語を挟んでも使えます。

有名なのは『アナと雪の女王』の”Let It Go“(邦題:ありのままで)というフレーズでしょう。

Let it go】
「考えないようになる、忘れ去る」(参考『ジーニアス英和辞典第6版』let)
決まり文句ですので、丸ごと覚えましょう。

【漠然のit】
let it goのitは「漠然ばくぜんのit」などと呼ばれ、なんとなく状況や事情を指しています。決まり文句に多く登場します。特に既出の何かを指しているわけではありません。
(参考『Evergreen』p534)
(参考『真・英文法大全』p312)

let go of…/let … goは物理的に何かを手放す(≒release)という意味から、心理的に悩み事などを手放すという意味まで広がります。

アナ雪のLet it goは心理的に悩み事などを放っておくといったところです。

『ジーニアス英和辞典第6版』 let

let go of も let it go も、ここではジーニアス英和辞典での(2)の心理的な意味です。

用例

心理的に手放す例】
He wouldn’t let it go.
「彼は諦めませんでした。」

Let it go already.
「すんだことはさっさとわすれなさい。」

let go of anger
「(リラックス・気持ちの入れ替えなどで)怒りを忘れる」

(『英辞郎on the web』)

物理的に手放す例】
He shook my hand and was slow to let it※ go.
「彼は私と握手したが、なかなか私の手を離さなかった。」
※ここでのitは「漠然のit」ではなく具体的に「it=my hand」を受けています。

Let go of control.
「コントロールを手放す」

Let go of child’s hand
「子供の手を離す」

(『英辞郎on the web』)

頻度

ただし、頻度を分析すると、let go ofは心理的に手放すという方が良く使うようです。

英辞郎onthe web 頻度集計

let go of…に続く単語のランキングには、expectationやideaなどの名詞が上位に来ています。

let go of one’s expectations of others
「他人への期待をやめる」

Let go of one’s idea of ~
「~という発想を捨てる」

(英辞郎on the web)

心理的な目的語が多いという点が、今回の例文を丸暗記する意味につながります。

“Let go of negative outlook”というフレーズは、let go ofの目的語が”negative outlook”という抽象的で心理的なものです。このポイントを踏まえて丸暗記することで応用が利きます。

let go of…/let … goの目的語は心理的なものが多い傾向がある!
【例】outlook, expectation, fear, anger, etc

「この単語とこの単語がよく一緒に使われる」ということをコロケーション(Collocation)と言います。例文を覚える際は、ついでにコロケーションを意識すると長期的にはコスパが良いです。

“心理的”のイメージ

発音

【発音】
Let it goは「レット イット ゴー」と発音しても良いですが、アナ雪(アメリカ英語)のように、レラゴウ[ˌleɾət̚ˈgoʊ]と発音するのがふつうです。

日本の英語教科書はだいたいアメリカ英語!
レラゴウと言っておけば何とかなります。

outlook on…

運用

…に対する見方(≒attitude)」という意味です。ポイントは前置詞のonとセットで覚えることです。onを一緒に覚えないと、「~に対する」の部分が言えなくて困ります。

英単語は前置詞を一緒に覚えるクセをつけよう!
どんな前置詞が付くのか、これもコロケーションです。

発音

outlook/ˈaʊtˌlʊk/(アウトルック)と発音します。out+lookを組み合わせた単語ですが、第一強勢があるoutの方を強く読みます。

次回、後半

今回は前半の”Let go of negative outlook on life”を見ました。
続きは次の記事で。

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