題材
(『DUO3.0』)
今回はこの例文を使います。
Take it easy.
“Take it easy.”丸ごとで「気楽にやれ」という命令文です。丸暗記しましょう。
take
takeのような基本的な単語は非常に多くの意味があります。ひとまずは、具体的な意味でも、抽象的な意味でも「何かを自分のところに取り込む」と考えておきましょう。
漠然のit
itは代名詞なので、通常は何か物を指します。しかし、今回のitは具体的な物は何も指していません。このようなitを文法書では
「漠然のit」(『真・英文法大全』)
とか
「状況や事情を表すit」(『Evergreen』)
とか
「環境のit」(『ジーニアス英和辞典』)
などと呼びます。
漠然としていて良いのなら、
もう何でありじゃん!?
安心してください!
この用法にはツボがあります!!
【ツボ】
「漠然のit」は決まり文句に多く登場する。
決まり文句とは、今回の”Take it easy.”とか”How’s it going?”とかです。
英語の学習では、英単語だけじゃなくて、単語を組み合わせた決まり文句も覚える必要があります。(残念!)
assure
assure/əˈʃʊɚ/(アシュア)は「保証する」という意味です。
え、マイナーな単語なんじゃない?
いえいえ、安倍元総理の英語スピーチでも使われた重要単語です!
平成二十五年九月七日、ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会総会で行ったスピーチの中で、安倍首相は、「Some may have concerns about Fukushima. Let me assure you, the situation is under control.」と表明している。
(衆議院平成二十八年八月一日提出質問第一九号)
【おまけ】
“I can assure~”のように、canを入れると「保証する」といった意味ですが、
canを抜いて”I assure~”にすると「断言する」のように語気が強まります。
【例】
(『ジーニアス英和辞典第6版』assure)
turn out
これは熟語で、2つ以上の単語を合体させて全く新しい意味を生み出します。
つまり、
①turn「まわる」
②out「外」
③turn out「~という結果になる」
のように、①②で個別に単語を覚えた上に、③で単語を組み合わせた意味も別途暗記しなければいけません。英語の勉強って大変ですね。
翻訳
以上を勘案して翻訳します。
Take it easy. I can assure you that everything will turn out fine.
直訳すると「気楽にいきなさい。私はあなたにすべてがよい結果になるということを保証できる。」といった具合でしょう。英語のテストであればこれくらい慎重に訳した方がよいでしょう。
しかし、語気を調整してナチュラルに仕上げると、
まで行けちゃいます。