題材
今回も『DUO3.0』から、暗記する価値がある例文を扱います。
【例文7】
A woman passed by me giving off a subtle scent of perfume.
It reminded me of my ex-girlfriend.
香水のほのかな香りを漂わせながら、一人の女性が僕の前を通り過ぎた。
前の彼女のことを思い出してしまった。
まず単語を解説し、次に構文を扱います。
pass by
この表現は、熟語なので、passとbyを別々覚えても意味ありません。
動詞 pass by はセットで「~のそばを通り過ぎる」と覚えましょう。
名詞 passerby は、passとbyが合体して「通りすがりの人」を表します。
I asked a passerby the way to the station.
通りがかりの人に駅までの道を尋ねた
give off
give off も熟語なので、giveとoffはセットで覚えます。
give off「(におい・光・熱)を発する」
よい香りにも、悪い臭いにも使えます。
Your socks give off a bad smell.
あなたの靴下,におうよ
a subtle scent of perfume
subtle
subtle/sʌtl/「かすかな」です。
“a subtle scent”で「かすかな香り」と思えてしまいましょう。
scent
scent「(いい)香り」です。
問題は、scentに冠詞を付けるかです。『DUO3.0』や『ジーニアス英和辞典』にはⒸとⓊ※のどちらも行けると書いてあるので、逆に困ります。
※Ⓒ=カウンタブル、数えられる名詞、aつける。
※Ⓤ=アンカウンタブル、数えられな名詞、aつけない。
そこで、頻度集計をすると、aとtheがダントツトップでした。
我々学習者としては念のため、必ず冠詞を付けて”a/the scent”の形にしておきましょう。
perfume
perfume「香水」です。
実用のためには、”a subtle scent of perfume.”を丸っと暗記してしまいましょう。
remind 人 of ものごと
remindという単語は少し特殊な構文を取るので、”remind 人 of ものごと”という順番を意識しましょう。題材を少し短くして、
It reminded me of my ex.
前の恋人のことを思い出してしまった。
という形で丸暗記をおススメします。
exは単体でも元彼/元カノ/元夫/元妻を表します。
分詞構文
題材文の一部が、分詞構文になっています。
A woman passed by me giving of a subtle scent of perfume.
まぁびびらないでください、こんな引用句を用意しました。
分詞構文とは2つの文を適当につなげたもの
~世界一わかりやすい英文法の授業p116~
2つの文とありますが、「分詞」からもとの要素を復元してみましょう。
①A woman passed by me.
②A woman gave of a subtle scent of perfume.
で、「①しながら②」と訳したいときは、通例①→②の順番で並べて、②を分詞構文にします。
①A woman passed by me. ②And the woman gave of a subtle scent of perfume.
↓
A woman passed by me giving off a subtle scent of perfume.
このように、「~しながら」は分詞構文部分が文の後ろに来ることが多いので、この例文を暗記して使いこなしましょう。
分詞構文にはまだいくつか訳し方がありますが、出てきた都度に押さえて行きます。