3つの読み方
導入
Cの読み方は3種類と考えると便利です。その3つとは、
①サ行/s/
②カ行/k/
③シャ行/ʃ/
の3つです。
【例】
①cell/ˈsel/(セウ)←サ行「細胞」
②call/ˈkɑːl/(カーウ)←カ行「呼ぶ」
③ocean/ˈoʊʃən/(オウシャン)←シャ行「海」
サ行、カ行、シャ行になる場合には、それぞれルールがあります。
ルール①サ行になる場合
サ行になるルールから見ていきましょう。
【ルール①】
cの後ろがeかiかyならcはサ行/s/
【例】
cell/ˈsɛl/(セウ)「細胞」
↑cの後ろがe
city/ˈsɪti/(スィティー)「街」
↑cの後ろがi
cyber/ˈsaɪbɚ/(サイバー)「コンピューターに関係した」
↑cの後ろがy
次のルールで応用するのでeiyはここで覚えてください。
ルール②カ行になる場合
次はカ行になるルールを見ます。
【ルール②】
cの後ろがeかiかy以外ならカ行/k/
【例】
call/ˈkɑːl/(カーウ)「呼ぶ」
↑cの後ろがa(eiyではない)
coal/ˈkoʊl/(コウウ)「石炭」
↑cの後ろがo(eiyではない)
cut/ˈkʌt/(カットゥ)「切る」
↑cの後ろがu(eiyではない)
clock/ˈklɑːk/(クラーク)「時計」
↑cの後ろが子音(eiyではない)
music/ˈmjuːzɪk/(ミューズィック)「音楽」
↑cの後ろに何もない(eiではない)
後ろが子音でも、何もなくても、とにかくeiy以外ならカ行/k/で読みます。
ルール③シャ行になるとき
少しややこしいですが、よく出るので軽く見ておきましょう。
【ルール③】
ceまたはciに弱母音が続くとシャ行/ʃ/
弱母音とはアクセント記号がない母音のことです。
例えば③ocean/ˈoʊʃən/(オウシャン)は、最初のo/oʊ/(オウ)にアクセント記号があって、最後のan/ən/(アン)にはアクセントがありません。
【例】
ocean/ˈoʊʃən/(オウシャン)「海」
musician/mjuːˈzɪʃən/(ミューズィシャン)「音楽家」
physician/fɪˈziʃən/(フィズィシャン)
politician/ˌpɑːləˈtɪʃən/(パーラティシャン)「政治家」
※cを「シャ/ʃ/」で読む単語のうち頻出なのはこの4語くらいなので、丸暗記でも良いでしょう。
アクセント(強勢)について
最後にこのブログでのアクセントの扱いについて述べます。難しい場合は太字を強く読むとだけ覚えておいてください。
まず、強勢がある音節は「より大きな声でより高い声でより長く」=「より強く」発音してください。
このブログでは、/ˈ/(←上に点)の直後の音節(≒文字のかたまり)が第一強勢、/ˌ/(下に点)の直後の音節が第二強勢としています。これは「国際音声記号」という枠組みでの書き方のルールです。日本の辞書や教科書でよく見る記号で言うと「ˈ=é」「ˌ=è」に対応します。文字化けを避けるために発音記号と独立した/ˈˌ/を採用しています。
また、このブログではカタカナの読み方の第一強勢に当たる部分を両方とも太字にしています。本当は第一強勢と第二強勢を両方ともコントロールしてほしいのですが、ひとまず太字だけでもを強く発音しておけばなんとか通じます。