題材
この例文を使って英語を解説します。
His new novel, which combines prose with his gift for poetry, is going to be published.
「まもなく出版になる彼の小説は、散文に彼の詩の才能を融合させたものだ。」
(『DUO3.0』アイシーピー 例文11)
前回は構文の話をしたので、今回は単語を見て行きます。
novel
発音
novel/ˈnɑːvl ナーヴウ/「小説」
日本語では「ライトノベル」などのように「ノベル」と音写されています。
しかし英語では「ノ」でなく「ナー」で始まります。
さらにvの後の母音は失われて、発音ではvとlを連続して/vl ヴウ/です。
意味
novelは「小説」という読み物で、既出のfictionは小説の分野を表すからそれ自体は読めない。
Have you read that novel?
「あの小説読んだ?」
(『DUO3.0』アイシーピー p10)
Have you read that fiction?
「あの文学の一分野読んだ?」
(『DUO3.0』アイシーピー p10)
しかし、「あの本」ではなく、ジャンルとして嗜むかという意味では使えそうです。
I read fiction, for fun.
フィクションは趣味で読みます。(具体的な本ではなく、ジャンルを指している。)
『Corpus of Contemporary American English』

「斬新な」の意味
novelという単語には、「新しい」という意味もあります。小説という形式も、世に出始めた頃は新しかったのでしょう。
a novel technique
今までにない手法
ちなみにフランス語では、nouveau/ヌーボー/・nouvelle/ヌーヴェル/が新しい(new)に当たる単語です。
ボジョレーヌーボーとは「ボジョレーで作られた新しいもの」という意味です。
なおフランス語では小説はromam/ロマン/と呼びます。
関係代名詞which
whichは関係代名詞なので、何か名詞を表しています。今回は何を指しているでしょうか?
His new novel, which combines prose with his gift for poetry, is going to be published.
正解は、
His new novel=whichです。だから次のように書けます。
His new novel combines prose with his gift for poetry.
続きはまた次回。